配管の中を“見える化”から“データ化”へ。PIPE TREKKERでつくる3D管内モデル

INDEX
 ・導入:映像だけの点検では「判断材料」が足りない
 ・PipeTrekkerとは?現場に強いパイプクローラー
 ・映像+3Dモデルで、配管内部を「資産データ」に変える
 ・3Dモデル化の流れ(現場〜納品まで)
 ・3Dが特に効果を発揮するシーン
 ・お問い合わせのご案内

映像だけの点検では「判断材料」が足りない

下水道、工場配管、インフラ設備など、配管・管路の点検はここ数年で確実に増えています。
ただ、現場のご担当者様からはこんな声もよく聞きます。
 ・点検映像は残っているが、「どこがどの程度悪いのか」が社内で共有しづらい
 ・年度をまたいだ比較がしにくく、劣化の進行が説明しにくい
 ・発注者や設計会社との打ち合わせで、動画だけでは合意形成に時間がかかる
つまり、「見たことはあるが、判断材料としては使いにくい」という状況です。
PipeTrekker(パイプクローラー)と3Dモデルを組み合わせることで、配管内部を「映像」から一歩進めて、“データとして残せる”点検が可能になります。

PIPE TREKKERは現場に強いパイプクローラー

PipeTrekkerは、下水道や工場配管などの管内を走行し、カメラで内部を確認するための専用パイプクローラーです。
 ・現場へ持ち込みやすいコンパクト設計
 ・高解像度カメラによる、鮮明な管内映像
 ・路面状況が悪い配管内でも走行しやすい構造
 ・操作がシンプルで、現場スタッフが扱いやすいインターフェース
こうした「現場に強い」専用機だからこそ、3Dモデル化に必要な映像を安定して収録できる点が大きな強みです。


映像+3Dモデルで、配管内部を「資産データ」に変える

当社では、PipeTrekkerによる点検に加え、取得した映像をもとに管内の3Dモデルを作成するサービスも提供しています。
 ・管全体の形状や勾配、分岐の位置関係が一目で把握できる
 ・ひび割れ、変形、堆積物など、異常箇所の位置が立体的にわかる
 ・年度ごとのデータを重ねることで、劣化の進行を説明しやすい
実際に作成した3Dモデルは、ブラウザ上で回転・拡大しながら確認できるビューア(例:Sketchfab)でご覧いただけます。
動画は「流れてしまう情報」ですが、3Dモデルは**何度でも同じ視点で確認できる“資産データ”になります。

3Dモデル化の流れ(現場~納品まで)

3Dと聞くと「難しそう」「手間がかかりそう」というイメージを持たれることもありますが、実際の流れはシンプルです。
1.事前打ち合わせ
 ・対象となる管路の情報(口径、延長、目的など)をヒアリング
 ・必要な精度や、確認したいポイントを共有
2.PipeTrekkerでの走行・撮影
 ・現場にて、管内を連続的に走行しながら映像を収録
 ・必要に応じて、距離情報やマーキングも取得
3.データ処理・3Dモデル化
 ・専用ソフトウェアで映像から3Dモデルを生成
 ・ノイズ除去や見やすさの調整などを実施
4.納品
 ・オンライン閲覧用の3Dビューア(URL)
 ・スクリーンショットや簡易レポート
 ・必要に応じて、打ち合わせ用の資料作成もサポート
ご担当者様は、通常の点検を依頼する感覚で発注いただくだけで、3Dデータまで一括して受け取ることができます。

3Dが特に効果を発揮するシーン

3Dモデルは万能ではありませんが、以下のような場面では特に効果を発揮します。
•図面が古い/図面が残っていない管路
→ 現況を3Dで押さえておくことで、その後の設計・補修計画のベースデータとして活用可能
•分岐や合流が多く、構造が複雑なライン
→ 配管同士の位置関係が視覚的にわかるため、説明・共有がスムーズ
•更新・更生工事を前提とした事前調査
→ ゼネコンや設計会社との打ち合わせで、そのまま画面共有資料として利用可能
•複数年にわたるモニタリング
→ 「昨年のデータ」と「今年のデータ」を同じ視点で比較し、劣化の進行を説明しやすい

こうした「動画だと見返すのに時間がかかる」「人によって見方がバラバラ」といった課題を、3Dモデルが補ってくれます。

お問い合わせのご案内

配管内部の点検は、「見えたかどうか」で終わってしまうことが少なくありません。
PIPE TREKKERと3Dモデルを組み合わせることで、配管内部を見える化するだけでなく将来の維持管理に活用できる“データ化”まで一気通貫で行うことが可能になります。
「機体導入を検討されている企業様」「•特定案件で3D付き点検を試してみたい企業様」どちらの場合も、まずはお気軽にご相談ください。現場の条件や目的を伺いながら、最適な形をご提案いたします。

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